2023年4月20日(木)・21日(金)
ハイブリッド開催(現地・Zoom Webinar),
現地会場:北海道大学 学術交流会館講堂
2023年度日本計量生物学会年会を,2023年4月20日(木)及び4月21日(金)に現地会場とZoom Webinarによるハイブリッド形式で開催いたします.また21日(金)の午後に,同様の開催形式でチュートリアルを開催予定,さらに4月22日(土)には応用統計学会年会が開催となります.
本年度も,一般講演として口頭発表及びポスター発表を募集いたしますので是非ともお申込みをご検討下さい.一般講演申込の詳細は下記の年会案内をご参照下さい.また,40歳未満の若手の正会員・学生会員を対象に「若手優秀発表賞」の表彰も行う予定です.奮ってご応募ください.本年会およびチュートリアルの参加につきましては,事前に参加申し込みをしていただきますよう,ご協力のほどお願いいたします.参加および講演申し込みの詳細は下記をご参照ください.
安藤友紀,川口淳,五所正彦,田栗正隆,長谷川貴大(企画担当理事)
参加希望者は,現地参加・オンライン参加を問わず,本サイトにて事前の参加登録・お支払いをお願いします(現地での参加登録並びに支払いは受け付けません).お支払い方法は,各種クレジットカードもしくは銀行振り込みとなります.先着順で受付します.空席がある場合は,当日まで受付を行いますが,4月7日(金)以降は,クレジットカードでのお支払いのみとなります.定員に達した場合には,締め切り以前に申し込み受付を終了します.支払いが確認できた方には,メール・ポータルサイトにて領収書をお送りします.現地参加される方は会場でポータルサイトより発行されるQRコードをご提示ください.参加費のご入金後はキャンセルできかねますのでご了承ください.
参加申込後に入力誤りに気がついた場合はお支払いをせずに,新しく参加申込を行ってください.お支払済みの場合は速やかにご連絡ください.
参加登録および支払いが完了された方は,年会前日より特設ポータルサイト内にてZoom のURLの確認および予稿集PDFのダウンロードが可能になります.ログインに必要な情報は,申し込み完了時にメールでお送りする申し込み番号をご利用いただきます.詳細は,前日までにメールでご案内します.オンラインでのセッション参加はポータルサイト内に提示したURLから入室してください.
会員種別 | 年会 | チュートリアル |
---|---|---|
本学会員 | 2,000円 | 2,000円 |
応用統計学会員 | 2,000円 | 2,000円 |
非会員 | 4,000円 | 4,000円 |
学生(会員,非会員とも) | 1,000円 | 1,000円 |
※非会員の方が参加申込受付時に学会へ入会いただく場合は,会員参加として受付をします.入会については日本計量生物学会HP(https://www.biometrics.gr.jp)をご覧ください.
日時:2023年4月20日(木)~ 21日(金)
セッション名:「オミクスデータ解析:その活用方法・新たな広がり」
オーガナイザー:櫻井玄(農業・食品産業技術総合研究機構)
内容:
オミクス解析とは,対象の植物や動物の遺伝子やタンパク質などを網羅的に計測し,解析する技術のことであり,遺伝子を扱う学問分野においてゲノミクスという言葉が提唱されたことに端を発しているが,その後,遺伝子発現を対象としたトランスクリプトミクスやタンパク質を対象としたプロテオミクス,代謝物を対象としたメタボロミクスなど様々な物質にその領域を広げている.その手法の発展もさることながら,医学の分野に限らず,農業,食品,環境など,多様な分野にその解析対象が広がってきており,その膨大なデータをどのように活かすか,その多様な可能性が示されつつある.
本セッションでは,まずメタボロミクスを例として,そのデータの性質と一般的な解析手法とデータの利用方法などを紹介する.また,ゲノムワイドなデータと作物のプロセスベースモデルの融合という新しいコンセプト,土壌環境への適用や腸内環境への適用など,様々な事例の紹介を通して,オミクス解析の特徴と今後の可能性について議論する.
以下の分野毎に演題を募集します.
A.臨床試験・臨床研究, B.疫学, C.ゲノム・バイオインフォマティクス, D.資源・環境・農業, E.事例研究, F.その他
応募の際には,ご希望される分野名を必ずご指定下さい.分野毎の演題募集には,学会の独自性・特色をより打ち出し,専門性を深めるというねらいがあります.分野毎に,より踏み込んだ活発な議論を期待しております.会員の皆様の積極的なご発表をお願いいたします.
口頭での発表を希望するかポスターでの発表を希望するかを,申し込み時にお申し出ください.ポスター発表は,現地発表のみとする予定です.希望を最大限尊重いたしますが,プログラム編成の都合上,発表形式の変更をお願いする場合がございますことをご了承ください.
口頭での発表をされる40歳未満の若手・学生会員の方を対象に,「若手優秀発表賞」(Young Investigator Presentation Award)を創設します.以下の(5)をご参照ください.
日時:2023年4月21日(金)午後
テーマ:統計的因果推論の基本と応用
内容:
現代的な統計学における因果推論は,1980年代にDonald Rubinによって提唱された潜在的結果変数の枠組みを基礎として,この40年ほどで大きく発展してきた.特に,2021年には,「因果関係の分析に対する方法論的な貢献」に対して,Joshua AngristとGuido Imbensがノーベル経済学賞を受賞した.このように,統計的因果推論は,近年,世界的にさまざまな分野で注目されている.本講演では,統計的因果推論の基本的な考え方と応用的な技術を扱う.
前半では,統計的因果推論の考え方に焦点を当てて,欠測データの問題としての潜在的結果変数の枠組みによる因果推論の考え方を紹介する.操作なくして因果なしとはどういう意味か,推定対象とする因果効果とは何か,といった基本的な事項を扱う.
後半では,統計的因果推論の技術に焦点を当てる.Rosenbaum and Rubin (1983) により提案された傾向スコアは,統計的因果推論でよく用いられる技術である.復元と非復元のマッチング,マッチングによる推定量,マッチング後の標準誤差の計算方法,傾向スコアをマッチングに使うべきでないというKing and Nielsen (2019) の指摘など,傾向スコアマッチングに関する注意事項も議論する.また,AngristとImbensの得意とする操作変数法と回帰不連続デザインについて,概要と重要なポイントにも触れる予定である.特に,回帰不連続デザインは,ここ数年で急速に発展している.うまく使うことができれば,最も実験研究に近い疑似実験デザインとも言われていることから,さまざまな応用分野における実証研究で活用されることが期待される.後半で扱う技術については,実際に統計環境Rで実行するデモも含めて,実践的な話題も提供する.
試験統計家認定の更新を申請される方は,有効期間内に30単位を取得する必要があります.年会は“10単位”となっており,1/3を満たします.単位認定をご希望の方は,登録時に「試験統計家の単位認定の希望有無」の項目で「希望する」を選択してください.当日はZoomのチャット機能を利用して,そこに提示したURLを押下していただくことで出席確認を行います.確認タイミングは初日の午前・午後および2日目各1回としますが,そのいずれかで確認できれば出席したものとみなします.現地参加の場合は当日の受付完了後にポータルサイト上で受講証がダウンロード可能になります.
参加証明書については,登録時の「試験統計家の単位認定の希望有無」の希望に関わらず上記出席確認または会場での受付が完了すると発行が可能です.
・年会期間中に日本計量生物学会総会,学会賞授与式を開催します.
・4月22日(土)には応用統計学会年会が開催されます.参加費は正会員,日本計量生物学会員3,000円,非会員5,000円,学生(会員,非会員とも)1,000円です.