2022年5月13日(金)・14日(土)
ハイブリッド開催(現地・Zoom),現地会場:東京理科大学 葛飾キャンパス 図書館大ホール
2022年度日本計量生物学会年会を2022年5月13日(金)および5月14日(土)に現地とZoomによるハイブリッド形式で開催します.また,5月13日(金)にチュートリアルを実施します (応用統計学会と共催).年会の一般講演を募集しますので奮ってご参加下さい.本年度も,一般講演として口頭発表とポスター発表を募集いたします.一般講演申込の詳細は下記の年会案内をご参照下さい.
本年会は応用統計学会の後援で実施され, 両学会員は本年会,5月13日(金)のチュートリアル,および5月12日(木)開催の応用統計学会年会に,会員価格で参加できます.また,40歳未満の若手の正会員・学生会員を対象に「若手優秀発表賞」の表彰を行います.若手会員の方の積極的な発表をお待ちいたします.本年会およびチュートリアルの参加につきましては,事前に参加申し込みをしていただきますよう,ご協力のほどお願いいたします.参加および講演申し込みの詳細は下記をご参照ください.
安藤友紀、川口淳、五所正彦、田栗正隆、長谷川貴大(企画担当理事)
会員種別 | 年会 | チュートリアル |
---|---|---|
本学会員 | 2,000円 | 2,000円 |
応用統計学会員 | 2,000円 | 2,000円 |
非会員 | 4,000円 | 4,000円 |
学生 (会員,非会員とも) | 1,000円 | 1,000円 |
※非会員の方が参加申込受付時に学会へ入会いただく場合は、会員参加として受付をします。入会については日本計量生物学会HP(http://www.biometrics.gr.jp)をご覧ください。
日時:2022年5月13日(金)午前
テーマ:スパース推定の最新の展開
内容:L1正則化に基づくスパース推定は,1996年にR. Tibshirani氏によって提案された古典的な手法であるが,現在では高次元データ解析で欠かせないものとなっている.L1正則化法は,パラメータの次元が観測数を超える画像解析や生命科学等,これまで様々な分野に応用されてきた.近年は,多変量解析や時系列モデリング,関数データ解析等の複雑な統計モデルに対するL1正則化法が発展しており,その応用例は枚挙に暇がない.また,オラクルプロパティやLARSアルゴリズム,選択的推論など,これまで数理統計学や最適化の分野における独自の理論が展開されてきた.最近では,ディープラーニングの普及に伴い,理論面でさらなる発展を遂げている.このように,スパース推定は,応用面と理論面ともに進歩しており,今後ますます重要な手法になると考えられる.
本講演では,応用面と理論面におけるスパース推定の最新の研究内容について述べる.まず,応用面では,時系列解析と関数データ解析における高次元スパース推定を紹介する.時系列解析では,VARモデルをはじめとする高次元時系列モデリングにおけるスパース推定を紹介する.また,関数データ解析に対してスパース推定を応用するにあたり,取得されたデータに対して適切に解釈できる推定値を求めるにはどのような正則化項を用いればよいのかについて説明し,環境工学や農業等の様々な分野への実践例を述べる.理論面では,最新の2つの研究について述べる.まず,変数の数が大きい場合においてもbest subset selectionを実行できるアルゴリズム(Bertsimas et al., 2016, AOS)とその実装およびlassoとの比較 (Hastie et al., 2020, Statist. Sci.)について紹介する.次に,ディープラーニング等の複雑なモデルで生じる二重降下現象を線形回帰モデルの枠組みで議論したRidgeless regression (Hastie et al., AOS)について解説する.最後に,これらの最新の研究の発展から,今後のスパース推定の展望について考察する.
日時:2022年5月13日(金)~ 14日(土)
オーガナイザー:川口淳(佐賀大学),二宮嘉行(統計数理研究所),松井孝太(名古屋大学)
内容:本セッションは,2022年度日本計量生物学会年会において実施された特別セッション「機械学習への招待(1)統計的機械学習と深層学習」の続編である.(1)では松井がニューラルネットに基づく統計的機械学習の導入を行い,浜本隆二先生(国立がんセンター)から医療分野への深層学習応用に関するover view,原聡先生(大阪大)から機械学習の説明性についてそれぞれご講演頂いた.
第2回となる今回は,医薬領域において深層学習は「どのような問題に対して」「どのように利用されているのか」という点に焦点を当て,より専門的な内容に踏み込んでいく.特に,画像処理や自然言語処理という,最も深層学習が成功している分野で開発された技術がどのように医薬領域の問題に応用されているのか,またこれら以外にどのような応用可能性があるのかについて,アルゴリズムなどの具体的な方法論まで含めて3名の講師に解説していただく.
以下の分野毎に演題を募集します.
A.臨床試験・臨床研究, B.臨床診断学, C.疫学, D.ゲノム・バイオインフォマティクス, E.資源・環境・農業, F.事例研究, G.その他
応募の際には、ご希望される分野名を必ずご指定下さい。分野毎の演題募集には、学会の独自性・特色をより打ち出し、専門性を深めるというねらいがあります。分野毎に、より踏み込んだ活発な議論を期待しております。会員の皆様の積極的なご発表をお願いいたします。
口頭での発表を希望するかポスターでの発表を希望するかを、申し込み時にお申し出ください。ポスター発表は,2022年3月7日時点では現地発表のみとする予定です.希望を最大限尊重いたしますが、プログラム編成の都合上、発表形式の変更をお願いする場合がございますことをご了承ください。
口頭での発表をされる40歳未満の若手・学生会員の方を対象に、「若手優秀発表賞」(Young Investigator Presentation Award)を創設します。以下の(5)をご参照ください。
試験統計家認定の更新を申請される方は、有効期間内に30単位を取得する必要があります。年会は“10単位”となっており、1/3を満たします。単位認定をご希望の方は、登録時に「試験統計家の単位認定の希望有無」の項目で「希望する」を選択してください。当日はZoomのチャット機能を利用して、そこに提示したURLを押下していただくことで出席確認を行います。確認タイミングは各日の午前・午後に各1回としますが、そのいずれかで確認できれば出席したものとみなします。現地参加の場合は当日の受付完了後にポータルサイト上で受講証がダウンロード可能になります。
参加証明書については、登録時の「試験統計家の単位認定の希望有無」の希望に関わらず上記出席が登録すると発行が可能です。
・年会期間中に日本計量生物学会総会、学会賞授与式を開催します。
・5月12日(木)には応用統計学会年会が開催されます。参加費は正会員、日本計量生物学会員3,000円、非会員5,000円、学生(会員、非会員とも)1,000円です。